『サイコロジカル・ファーストエイド実施の手引き』兵庫県こころのケアセンター
現在の私たちが役立てられそうな部分を抜粋してご紹介していきます!
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上記資料のうち、一般に応用出来る部分をUPしています。
(原本はPDF形式で100ページ近く。基本的には専門家向けの内容です)
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現実的な問題の解決を助ける(p.35)
災害、テロ、被災後の生活ストレスなどの苦しみを体験すると、希望を見失って
しまう人が少なくありません。
そうしたなかで比較的うまくやっていくことができるのは、次のような要素を
持っている人たちです。
いびきマウスピース
○ 楽観主義(自身の将来に対して希望をもつことができるから)
○ 人生は予測可能のものだという確信
○ 物事は合理的に予測できるし、なんとかなるものだという信念
○ 公的機関は、思いやりをもって自分のために動いてくれるという信念
○ 揺るぎないものに支えられた信念
○ ポジティブな確信(私はついている。物事はたいていうまくいく、など)
○ 住宅、仕事、金銭などの現実的な蓄え
必要な手段や資源を提供することによって「自分には乗り越えて行く力がある」
「なんとかなる」「自分を誇りに思う」などの感覚を高めることができます。
(以下略)
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恐ろしいことが起こったとき〜こころやからだにあらわれる反応(付録E)
障害女優を食べる
○ できごとの直後に現れる反応
災害や事故にあった人は、その最中や直後に、さまざまな反応を体験します。
そのなかには、建設的な反応もあれば、苦しい反応もあります。
◆ 考え方
苦しい反応:
混乱する、状況を正しく理解できない、不安になる、
勝手に考えやイメージが浮かぶ、自分を責める
建設的な反応:
決断しやり抜く力、感覚が鋭敏になる、勇敢さ、
楽観主義、信じる力
◆ 感情
苦しい反応:
ショック、悲しみ、嘆き、寂しさ、恐怖、怒り、イライラ、
自分を責める、自分を恥じる、何も感じない
建設的な反応:
充実感、やりがい、連帯感
◆ 対人面
苦しい反応:
極度にひきこもる、周りの人とうまくいかない
危険な滝を生き延びた人々
建設的な反応:
社会的な連帯、人のために行動する
◆ からだ
苦しい反応:
疲れる、頭痛、筋肉がこわばる、胃痛、心拍数の増加
刺激に過敏になる、睡眠困難
建設的な反応:
機敏になる、反応がすばやくなる、気力が充実する
===== 引用終わり =====
後半の「苦しい反応、建設的な反応」は、きのう記事にした
交感神経の働きのうち、ネガティブな面とポジティブな面と
ほぼ同義と考えていいかと思います。
交感神経の亢進は、トラブルやストレスに直面した時、自動的に
働く身体の自然な働きです。
こうした作用のおかげで、人は活発に前向きに活動できるのです。
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